筋弛緩法
筋弛緩法は、昔からよく用いられるリラクセーションのテクニックですが、リラックス(弛緩)させる前に、一度、体をギュッと意図的に力を入れるところから始まります。

GW002_L例えば、肩の筋弛緩法を行う場合、一度、肩を思いっきり上げて、すぼませ、それを数秒維持した後に、一気に解放して力を抜き、肩を落とすのです。

そして、大事なポイントは、その力を抜いて、解放したときに、肩の脱力感にしばらく意識を向け続けることです。血の巡りや、気の巡りがよくなっていく感覚に意識を向けるのです。

本番前に肩の力を抜くためのテクニックという意味では、短時間で簡単にできるので、スポーツや演奏だけでなく、プレゼンなどにも十分に使えるものです。

私の考えでは、筋弛緩法で効果が期待できる人の条件は、下記のとおりです。


  • あがり症は軽度であり、日常生活までに支障は出ていない
  • 普段から、肩こり、腰痛、首痛がある

<メリット>

  • 練習やトレーニングなしでも、誰でも短時間でできる
  • 即効的な効果がある

<デメリット>

  • ひどい緊張の緩和には、効果は限定的

筋弛緩法は、いわゆる行動療法に分類されるものです。

行動療法は、何か行動を起こすことで、ネガティブなものへの意識集中を分散させるテクニックですが、呼吸法や筋弛緩法などは、ダイレクトに、神経系を弛緩できるので、私は好んで使っていますし、短時間でできる、やれば必ずなんらかの効果が期待できるものなので、本番直前に、やらない手はありません。

しかし、その場でできることという意味では、深呼吸と同じレベルのものであり、ひどい緊張を緩和・克服できるものではないので、引き出しのひとつに入れておくべきものでしょう。

あがり症の克服に、筋弛緩法を単体で使うというよりも、その他のテクニックと合わせて使うものと考えた方が良いでしょう。