事例:顔面多汗症

Nさんは、40代の一部上場企業の会社員です。学生時代や新入社員の頃は、とくにあがり症でも、緊張しやすいタイプでもありませんでした。しかし、数年前から、なぜか上役との会議や打ち合わせの場面において、自分の話す時間が15分を超えるようなときには、顎から滴るほどの汗をかくようになりました。GUM01_PH04038

当初は、数分の程度の打ち合わせなら、それほど問題はなかったのですが、顔面多汗が気になり始めてからは、その傾向はひどくなる一方だったそうです。まずは皮膚科を受診しましたが、問題はありませんでした。

心療内科で塗り薬や、漢方を処方してもらいましたが、効果は全くありませんでした。

次に、抗不安薬を処方され、会議の前に服用したところ、効果はてきめんで、顔からの汗は止まりました。

しかし、薬の副作用で、服薬した日は、そのあと眠気がひどくなり、職場でうたた寝してしまいそうになり、それがとても辛かったそうです。

薬を服用し始めてから2年位経っていましたが、このままずっと服用し続けるのは嫌だし、また副作用からもなんとか逃れたい。そういった理由から、ほかの選択肢を探し始め、インターネットでたまたま石井塾を見つけて、入塾申し込みました。

Nさんがいうには、Nさんには、3段階の緊張する会議・打ち合わせがあります。

1)週1回、部署内の全体会議。数分程度、直属上司と同僚への進捗説明。薬は半錠。

2)年に3-4回、役員決裁案件のための、部長クラスへの事前説明。薬は1錠。

3)半年に1回の予算案件の、本部長クラスへの事前説明。薬は1錠。

入塾後2か月のトレーニング期間を経て、初めて(1)の会議に、服薬せずに臨みました。多少、顔は汗ばんだものの、それだけでした。そして、その翌週も服薬せずに臨みましたが、全く汗は気にならなかったそうです。これで(1)はクリアです。

また、(2)の会議もありましたが、このときも服薬なしで臨み、これもクリアしました。ここまでは順調です。

s-GUM02_PH01057あとは、(3)だけです。これまで段階を踏んでいるので、(3)も問題ないと考えていましたが、(3)の会議直前に、タイミング悪く、仕事でストレスがピークに達していたため、不安が高まり、怖くなって薬を「半錠」(いつもは1錠)飲んでしまいました。

結果的には、全く汗はかかなかったそうですが、せっかくの「薬なしで会議を乗り越える」という目的を達成するチャンスは、半年後に先延ばしになりました。

ただ、少なくても、毎週飲んでいた抗不安薬(ソラナックス)は、全く必要なくなったのは、大きな成果と言えるでしょう。

私は以前に、手汗がひどくて苦しんでいて女子プロゴルファーの指導をしたことがありましたが、彼女の場合は、試合中の手汗がひどく、グローブがびしょびしょになってしまうくらいでしたが、比較的すぐに症状は解決しました。

汗は自律神経の影響を受けるので、自律神経をダイレクトにコントロールできる呼吸法の効果は高いものです。

あとは、どのように、どのくらい、どのタイミングで、やるかだけで、多くの場合、顔面多汗や手汗の問題は解決できると思います。

てっとり早くあがり症や多汗症を克服するためには、ベータ遮断薬や抗不安薬、場合によってはSSRIを服用するという手はありますが、対処療法であり、薬を飲み続けることが前提となってしまいます。

都内には、あがり症を専門とする心療内科があり、塾生の何人かも、石井塾にたどり着くまでは、そこに通院していました。

少し時間がかかっても、メンタルトレーニングを地道に続ければ、薬は全く必要なくなります。

何よりも副作用もなく、「薬に頼らなければ***できない」という嫌な気持ちに陥ることもないです。

ぜひ一歩を踏み出してください。